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未亡人読本―いつか来る日のために(河治 和香)

配偶者の死を体験した河治和香さんの体験エッセイ。
終活本としても、とてもよくできている。
東映の本社で俳優課、企画課、東映ビデオと
映画の社会に働いた旦那さんの盛大な通夜と告別式。
高倉健さんから弔電(訃報きいたばかりだ!)がきたとおもったら、
名監督が弔辞を読み、カメラマンは仮面ライダーの監督・田崎竜太さん。
じつはスゴイ人だった。

子供がいないと、遺産相続が複雑になり、
叔父の兄妹まで相続対象になる話、
「未亡人」という言葉は
日露戦争後に使用され始めた「尊称」。
いろいろ勉強になる。

杉井ギサブローさんの絵もほんわかしていて、
辛気臭くなりがちな話も
楽しくわかりやすいエピソードにして読ませてくれる。
家族の不幸が来る前に、心の準備として
読んでおくべき本としておすすめ。

未亡人読本―いつか来る日のために (新潮文庫)未亡人読本―いつか来る日のために (新潮文庫)
(2012/08/27)
河治 和香

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ジブリの世界を創る(種田 陽平)

『思い出のマーニー』で大注目の
美術監督・種田さん。
彼の原点は、東映の長編アニメ
『太陽の王子ホルスの冒険』での衝撃なのだ。

「小さなルーブル美術館展」での出会い。
「とりあえずご飯でも」と誘う
「人たらしのプロデューサー」鈴木敏夫。
「舞台は瀬戸内だ」といって背中を押した宮崎駿。
「面白いからやっちゃえよ」というジブリの精神が、
映画美術にこだわってきた
種田さんとうまくつながった『マーニー』。

「蔵に閉じ込められたお姫様」という宮崎さんのイメージ、
風車からサイロへの変更や、
屋敷の細かい設定など、
その舞台裏のエピソードが楽しい。

「計画不如 変化快」(変化は計画より素早い)という映画の現場。
小津映画のオマージュだった、
ピンク映画「兄貴の嫁さん」(周防正行)での美術体験など、
映画人としての種田さんの半生も知ることができた。

ジブリの世界を創る 角川oneテーマ21ジブリの世界を創る 角川oneテーマ21
(2014/07/31)
種田 陽平

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理想の上司は、なぜ苦しいのか―管理職の壁を越えるための教科書(樋口 弘和)

重役出勤、ハンコ押しだけのかつての管理職。
しかしその陰には、「俺の背中についてこい」という、
酒を飲み、つきあい、人間関係を作っていく
かつての会社組織の反映があった。
あれはあれで大事だったのだ。

かつて新人は、コピー取り、情報収取、回覧文書作り、
今となってはパソコンやメールが
あっという間にしてしまう仕事をやらされて、
そのなかで仕事を覚えた。
いまや、人も減らされ、プレイングマネージャが求められる。
過去の栄光は捨て、
「管理職のプロフェッショナル」を
めざさなければならない。

新人には「目的、かける時間、
タイミングまで入念に考える」という対応、
負のスパイラルに陥らせず、
誉めて自信を着けさせる、
じつにめんどくさい対応が必要なのだ。

理想の上司は、なぜ苦しいのか―管理職の壁を越えるための教科書 (ちくま新書)理想の上司は、なぜ苦しいのか―管理職の壁を越えるための教科書 (ちくま新書)
(2012/09)
樋口 弘和

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三色ボールペン情報活用術(斎藤 孝)

情報を自分に取り込むこと、
それは「体をうごかして」(書き込んで)こそ有効。
色と場所という記憶につなげていく。
「3つに分ける」という作業で
赤・とても重要、
青・やや重要、
緑・興味をひいた
として、線をひいたり囲ったりし、
そこに関連性をつける→や、
図式、メモを加えていく。
どんな本でもレジュメに早変わり、
週間スケジュールも無駄がないものに変身。

いいこと聞いた。と喜んだけど、
続けるのはやっぱり難しかった~。

三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21 (B-43))三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21 (B-43))
(2003/06)
斎藤 孝

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フェイスブックが危ない(守屋 英一)

アメリカでは離婚理由に25%が
フェイスブックを上げている。
フェイスブックは不倫の温床。
炎上予備軍が5%いる。
狙われる「いいね」ボタン。
度重なるサイバー攻撃…
とにかく、トラブルが多いのだ。

自分のフェイスブック運営方針を作る。
「友達承認基準」
「150人超えたらリスト見直し」
「内容の見直し」
「上手な断り方」
「アプリに情報を盗まない方法」
「フェイスブックを隠す方法」
対策や解決法も知ることができるのもフェイスブック。
うまく付き合いたいものだ。

フェイスブックが危ない (文春新書)フェイスブックが危ない (文春新書)
(2012/06/20)
守屋 英一

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まりこふんの古墳ブック(まりこふん)

古墳ギャルコフィー、
四隅突出型墳丘墓、
のぼうの城、
古墳が登場するアニメや映画の話も盛りこんだ、
初心者にも入りやすいカラフルな装丁の
真面目な古墳研究入門書。

古墳の唄を作っちゃう「まりこふん」さんの
古墳愛が溢れた一冊。
古墳の形、副葬品の種類、
成立の経過、古墳まつり、
2018年にできる古墳テーマパーク・
志段味古墳群が楽しそう。

まりこふんの古墳ブックまりこふんの古墳ブック
(2014/04/25)
まりこふん

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完本・ベストセラーの戦後史(井上 ひさし)

セックスもの、真相もの、愛と死もの、
人生論、実用書、占い・予言…
時代、時代でベストセラーは変わってきた。

昭和21年「完全なる結婚」
女性にサービスすればその分男性も幸せになれる、という考え。
昭和35年「性生活の知恵」
北杜夫との仙台でのニアミスを匂わせる「青春記」の真相、
国会突入の実況と、山本宣治の発明した言葉で展開される
「ベッドの上の男女平等」論を感じる井上さん。

トピックスとして辛辣に批評される、
マルクハーン、源氏鶏太、人間革命、欽ドン。
ベストセラーは、その時代を映す鏡であり、
なにかしら学ぶものがあるのだ。

完本 ベストセラーの戦後史 (文春学藝ライブラリー)完本 ベストセラーの戦後史 (文春学藝ライブラリー)
(2014/02/20)
井上 ひさし

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辺境の旅はゾウにかぎる(高野 秀行)

様々な媒体に書き綴ってきた、高野さんの
対談とエッセイをまとめた本。

1本の作品を書きあげたあと、
巻き込まれてしまったとんでもないトラブル。
やっぱり、命がけの事件はいくつもあったのだ。

インド人の「伝統的な」詐欺にまきこまれたり、
タイでオウムに間違われたり、大騒ぎなのだ。
中島みゆきを「カセットテープ」できく高野さんに親近感がわく。
台湾の親日性に隠された戦略、
9名の著名文化人が実は「探検部」出身。
ミャンマーで亡くなった長井さんとの交流。
小さく書かれた話の大きさに驚いた。

辺境の旅はゾウにかぎる辺境の旅はゾウにかぎる
(2008/06/12)
高野 秀行

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巨流アマゾンをさかのぼれ(高野 秀行)

高野さんのブラジル探検記。
初期の高野さんの作品は、
漂う文学青年臭がとても気持ちいい。
どこに行っても、放浪者としての自分の立ち位置がしっかりあり、
トラブル歓迎、僕は素人、ワクワクワクという雰囲気。
読んでいてほれぼれ。

変わりゆくアマゾンと、そこで暮らす人々が生臭く、エネルギッシュで
「秘境もの」とはまた違ったルポライターとしての高野さんがすごいっ。

巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫)巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫)
(2003/03)
高野 秀行

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偏愛マップ―ビックリするくらい人間関係がうまくいく本 (齋藤 孝)

人間だれでも好きな(オタクな)分野があるもの。
そんな好きなものをリストアップし、
1枚の紙かきだした「マップ」を示すことで、
他人との人間関係がびっくりするほどうまくいく、という話。
まあ、フェイスブックやブログなんかまさに「偏愛マップ」ですよね。

さらに、寄藤さんのイラストの
岡本太郎、寺山修二、ジョンレノン、向田邦子、坂口安吾、
個性的な偏愛マップは見ているだけで楽しい。
いまやノミニュケーション(飲み会)より役に立つというツールだという。
でも、自分の趣味を描きだしたメモを
そっと差し出すことの方がよっぽど恥ずかしいけどね。

偏愛マップ―ビックリするくらい人間関係がうまくいく本 (新潮文庫)偏愛マップ―ビックリするくらい人間関係がうまくいく本 (新潮文庫)
(2009/08/28)
齋藤 孝

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シナリオ無頼(中島 丈博)

「大河ドラマ」の本で、
脚本家と出演者のトラブルが多かった話を読んだことがあった。
その当事者、『春の波濤』『元禄繚乱』『炎立つ』の
シナリオライター中島丈博の自伝。
ATG時代までの話は今一つだが、
役者とのトラブル、原作者とのトラブルが
言っちゃ悪いが面白い。

脚本料の公開、右翼からの脅迫、
実名での役者の暴言や勝手なシナリオ改竄。
常識では考えられない横暴と軽視。
まぁ、中島さん側にもトラブルを引き起こす
要素があったような気もする。

シナリオ無頼―祭りは終わらない (中公新書)シナリオ無頼―祭りは終わらない (中公新書)
(2010/02)
中島 丈博

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火山はすごい―日本列島の自然学(鎌田 浩毅)

火山の恐ろしさばかり強調されがちな、
今だから読みたい本。
美しくて、面白くて、楽しくて、すごい、のが火山。
それに魅せられた著者が、
友人を普賢岳で失いながらも、
素晴らしさを知ってほしい、と若い人向けに書いた火山学入門書。

日本の自然も、国土もすべて火山がなければ成り立たたない。
漱石が、蘇峰が、独歩が愛した阿蘇山。
噴火予知に大きく影響した有珠山。
予想外の展開で七不思議と呼ぶ三宅島。
さらに富士山、普賢岳。
その個性的な山たちのから、火山学を発展させ、
地球の謎を少しずつといていく研究の一端が理解できる。

火山はすごい―日本列島の自然学 (PHP新書)火山はすごい―日本列島の自然学 (PHP新書)
(2002/06)
鎌田 浩毅

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火山噴火―予知と減災を考える(鎌田 浩毅)

火山とはなにか、
なにが危険で、どんな仕組みなのか。
火山研究の第一人者のわかりやすい解説書。

火山があるから、日本列島があり、日本の自然があるのだ。
あらためて、自然の大きさと
火山とともに生きることの意味を考えさせられた。

災害は怖い。
だが、研究し、理解することで「減災」はできるのだ。
日本で求められるのは、共生の中での研究と予知。
まだまだ奥が深い。

火山噴火―予知と減災を考える (岩波新書)火山噴火―予知と減災を考える (岩波新書)
(2007/09/20)
鎌田 浩毅

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カメラが撮らえた 勤王派と佐幕派 幕末の志士(『歴史読本』編集部)

表紙がいきなり、アフロヘアーの黒田清隆。
そうだったのか、びっくり。

大河ドラマや時代劇では人気俳優が演じるせいで、
すっかり幕末の志士=イケメン、てきめつけていた私達。
実際のお顔をみて
「あっ、ふつうジャン」というのが素朴な感想。

当時の写真術は技術上、長時間じっとしている必要があったため、
顔が引きつり、ちょっとこわい。
ところが、強い意志を感じる目力。
やはり感じるものがある。

ただ、女性の写真が少なく、
それもおばあちゃんばかりなのが残念。

カメラが撮らえた 勤王派と佐幕派 幕末の志士 (ビジュアル選書)カメラが撮らえた 勤王派と佐幕派 幕末の志士 (ビジュアル選書)
(2013/10/30)
『歴史読本』編集部

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それどんな商品だよ! 本当にあったへんな商標(友利昴)

ほぼ全編、出オチです。

話題の「草刈り機まさお」と
「1000masao(せんまさお)」から始まり、
「パイレーツソープ・カリビアン」
「キュウリビス」など。
ダジャレ系、猥雑系、ブランド防衛のための類似語系。
ほとんど、商品の紹介はなく、
語感からの著者の妄想に終始していて
お役立ち度はゼロ。

でも、後半の著作権がらみの
裏話が面白い。
話のネタにどうぞ。

それどんな商品だよ!  本当にあったへんな商標 (文庫ぎんが堂)それどんな商品だよ! 本当にあったへんな商標 (文庫ぎんが堂)
(2013/10/02)
友利昴

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仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場(鈴木 敏夫)

ナウシカのラストをめぐって3つの案でもめた話。
鈴木案に持っていく手管が素晴らしい。

「あいまいな所は想像で描くから、
オリジナルの建物が誕生する」
ジブリの不思議な景色の秘密の話、
「紅の豚」に「おろしあ国酔夢譚」をぶつけたり、
「となりの山田君」の失敗を総会で押し付けたり、
ぶっ飛んだ徳間社長の話もすごい。

初対面で取材が受けられない理由を1時間語る高畑勲。
こだわりぬいて、わけがわからない理屈で意地を通す宮崎駿。
こんな二人をつなぎ、結びつける、鈴木敏夫の力はすごい。
そしてこの本は、二人にベタぼれしていることを
暴露したような「ラブレター本」なのだ。

徳間社長とアニメージュを立ち上げた尾形さんなど、
ジブリの周りの人間たちが
ジブリのキャラよりもキラキラして見えるから不思議だ。

仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場 (岩波新書)仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場 (岩波新書)
(2014/05/21)
鈴木 敏夫

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ツカむ! 話術(パトリック・ハーラン)

パックンマックンのパッくんが書いたビジネス本。
お笑いの人というより、ハーバード大出身の
池上彰さんの友人の頭のいいアメリカ人の本である。

説得力を上げるには
「エトス」「パトス」「ロゴス」の3つが大切。
品格、感情、知性のことだが、こういわれるとカッコいい。

子供手当廃止、消費増税、
あらゆるところでフレーミングやレトリックが使われている。
ブッシュが支持率回復のため「恐怖管理理論」で国民の思考を奪い、
恐怖心で戦争を煽った。
恣意的な「テロ警告」の使用など、
じつに怖い話だ。

また、自分の優れたところを自虐ネタ風にアピールする
「モデストブラッグ」これは使えそう。
池上さんとの褒めあい漫才も入っていて、
ちょっとトクした気になれました。

ツカむ! 話術 (角川oneテーマ21)ツカむ! 話術 (角川oneテーマ21)
(2014/04/10)
パトリック・ハーラン

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ライツ・オン!: 明治灯台プロジェクト(土橋 章宏)

アーネスト・サトウ、パークス、田中久重、伊藤博文…
次々と歴史上の人物が登場する、痛快歴史エンタテイメント。
日本中に灯台を作ったリチャード・ブラントンという
お雇い外国人がいたこともこの本で初めて知った。

通訳の丈太郎が主役の前半より、
「難問こそが人生の喜び」
「四本目の矢は外れるように作ってありまして」
というからくり義衛門・田中久重の生き方に
深みがあって面白かった。

「喜びも悲しみも幾年月」の
灯台守の孤独な仕事がなぜ必要だったのか、
唄ではわからない深い理由がよ~く理解できるのだ。

土橋さんなのにマラソンがないっ、と思ったら、
しっかりフンドシがありました。

ライツ・オン!: 明治灯台プロジェクト (単行本)ライツ・オン!: 明治灯台プロジェクト (単行本)
(2014/09/08)
土橋 章宏

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傲慢な婚活(嶽本 野ばら)

才能と運に任せ、その場しのぎの嘘で借金をし、
芸術のためにはチャンスを平気で棒に振る。
自然主義の岩野泡鳴を思わせる、
やりたい放題の芸術家・阿琶炬哉の
破たんした暮らしぶり。

それに巻き込まれる、はらちゃん、石山、牧村、という
芸術好きな人々のドタバタ。
彼らも迷惑を受けながら、
それを楽しんでいるんじゃないか?とさえ思える。

さらに、彼を支える音楽も現代芸術もすべて、
中国マフィアのゴスロリお嬢様に
簡単に吹き飛ばされてしまう。
前衛音楽というカウンターカルチャーの空虚さも、
文学賞レースのいい加減さも、
出版界の危うさもうまく盛り込まれた、
読むギャグ漫画なのでした。

傲慢な婚活傲慢な婚活
(2014/09/22)
嶽本 野ばら

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○に近い△を生きる

「人生はバランスだ。
100%の自由は、ただのわがまま。
1%は誰かのためにと思ってみよう」

「正解を探すのも大事だが、
別解をみつける『別解力』が必要だ」

「おしめをかえてくれる」という妻に
「俺は世界でただ一人お前が最も美しかった20歳のころのことを覚えている」
といった武田鉄矢さんの話。

チェルノブイリでの献身的な看護婦さんを描いた『雪とパイナップル』のこと。
「殺し合いの中で、助けるという行為が人々を揺さぶった」というゲバラの話。
地域医療における「八ヶ岳に立つ野ウサギ」は「風に立つライオン」の別解。
スピーチで使えそうないいお話がたくさん盛り込まれていました。

(001)○に近い△を生きる 「正論」や「正解」にだまされるな (ポプラ新書)(001)○に近い△を生きる 「正論」や「正解」にだまされるな (ポプラ新書)
(2013/09/19)
鎌田 實

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あの頃ぼくらはアホでした(東野 圭吾)

20年前の東野圭吾さんのエッセイ。
東川さんかよ、と思わせるほどの軽さと
ユーモアが溢れていて嬉しい。
ウルトラ兄弟として再登場したセブンにがっかりし、
「オール怪獣」の「夢落ち」に怒った特撮少年時代の話は、
怪獣世代の私も全く同感。

街角のインチキおじさんに騙され、
怪獣ブームにはしゃぎまわり、
荒れる中学校でとまどい、
受験の嵐に果敢に挑み玉砕。
「ガリレオ」の伝記に感動し、
初めての推理小説に挑む。

見たこともない東野圭吾がここにいた。

あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫)あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫)
(1998/05)
東野 圭吾

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烈車戦隊トッキュウジャー 第35駅「奪われたターミナル」

ハイパー・レッシャー・ターミナルが皇帝Zに乗っ取られた。
戦隊もののお約束、
最終回の間際におきる基地壊滅パターン。
この時点で、もうやっちゃうんだ。

バリアを破るためには、13台の列車をそろえなくてはならない。
ああっ、もう劇場版を見ているような昂揚感。

さらに、壁を使ったアクションと殺陣、
「ラビット関根」復活か?、
という絶品のワンポイントギャグ。
お父さん大喜び。
「キラキラ」が見えだしたシュバルツと
6号・明の有無をいわせぬ闘い。
そして、登場トッキュウレインボー
自ら、「立っただけ」というボケもいいね。
で、「大艦巨砲主義」を地で行く、圧倒的な力での大逆転。
この面白さで、あと3か月突っ走ってほしい。

烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS コレクターズパック [DVD]烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS コレクターズパック [DVD]
(2014/12/05)
志尊淳、平牧仁 他

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| 特撮ヒーロー | 20:15 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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癒し屋キリコの約束(森沢 明夫)

「とらえた獲物は骨の髄までしゃぶ…
癒すわよ」
黒目に¥マークが入ったキリコさんが、本気を出すと、
どんな悩める男も女も、ママもパパも、
とんでもない方法で癒されてしまうのだ。

BGMが、陽水、H2O、竹内まりあ、中島みゆき、…
昭和の名曲と往年のアイドルたちの歌声が蘇り、ガッツリはまる。
そして、自らの苦悩と向き合い、立ち直るきっかけをもらう相談者たち。

主人公カッキーをはじめ、入道さん、涼くん、
清助さん、キララちゃん、
引き寄せられた登場人物たちがつどう、
不思議な喫茶店「昭和堂」。これはぜひ行ってみたい。

「人生なんてそもそも生きる意味なんてないのよ。
いろんな経験をして、自分なりに意味づけをして
味わうのが人生じゃん。違う?」
「あなたが100兆円払ってでも見たいといっていた景色が
今、目の前になるんだよ」
「一日だけ女優になって、ありがとう、って言うんだよ」

「癒し屋」というより、「人生やり直し道場」のようだ。
お賽銭に目がないけど、実は人情家な霧子さんは、
ブラックジャックも美神令子もかなわない、
素敵な美人に違いない。

癒し屋キリコの約束癒し屋キリコの約束
(2014/08/07)
森沢 明夫

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母親ウエスタン(原田 ひ香)

流しのガンマン、流しのギター弾き、
流しの板前、いろいろいるけど
この本のヒロインは「流しの母親」なのだ。

悲しい思いをしている子供の匂いを嗅ぎつけて、
必要とされる家に入り込み、自然に暮らして、
新しい母親が決まれば、
「…おそれいりましてござりまする」と、潔く身を引く。
子供が小学校に入ればいなくなる。

一見、男にとって都合の良い「レンタル」ママだが、
子供にとっては、虐待や一家心中から救ってくれた大切な人。
彼女の影を追い求めて、恩に報いたくて、
さびしくて、追いすがるもと「子供」たち。

数ページごとに異なる時系列で話が展開。
謎めいた広美さんが、さらに謎めいてくる。
読みやすさが、サクサクとした
ミルフィーユのようだ。
マハさんの「まぐたらや」もいいけど、
ひ香さんの「さすらいのママ」のほうが
有難くてカッコいい。

母親ウエスタン母親ウエスタン
(2012/09/15)
原田 ひ香

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女子芸人(神田 茜)

漫談家に弟子入りした「コトリ」姉さんは、
兄弟子と師匠に(いろんな意味で)揉まれながら、
芸人としての経験と知恵と貫禄を身に付けていく。

結婚式で花嫁が逃げてしまい
新郎だけの結婚式で司会をすることになった、コトリが
アレンジしながら「新郎様」だけのウエディングを切り抜ける事件。
屋形船の上なのに、芸人そっちのけで
遺産相続と離婚騒動に巻き込まれるサクラ姉妹。
まさに古典落語の世界。

現代に置き換えただけで、
伝統芸能の笑いのエッセンスが
たっぷりもり込まれている。

著者は現役の講談師、
なるほど。
三浦しをんさん絶賛と帯にあるのはだてじゃない。

女子芸人女子芸人
(2011/01)
神田 茜

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女優堕ち(河原 れん)

ゲジゲジ眉毛に団子っ鼻、
やる気だけで芸能事務所に飛び込み、
試練に耐えながら成り上がってゆくルイ。
本名が井元三津子というから、
「イッテQ」のあの人がモデルなのでは?

泉ピン子や大島渚、さんまを思わせる人物たち。
わかりやすくて面白かった。
「…なまずが」と怒鳴った老女優・井元輝子が、
病院で45歳の娘に伝えたかったもの、
それは「サービスの心」

男に溺れ、母に捨てられ、父にゆすられ、
嫉妬し、羨望され、すべてを乗り越え、
英語も舞台もラジオ出演も、
すべてがプラスに、いわば「芸の肥やし」にしてしまうのは、
まさに王道なのです。

枕営業も暴力も、薬もなく、健全な芸能界。
内容もぜんぜん、女優「堕ち」じゃない
「昇天」ですよ。うん。

女優堕ち (単行本)女優堕ち (単行本)
(2014/08/30)
河原 れん

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ただいまが、聞こえない (坂井 希久子)

ギャル、腐女子、美魔女、
噺家崩れ、元芸者、ダメおやじ、
よくぞ集めたこのメンバーではある。

だが、ママ・万千子さんが飛びぬけている。
熟女パブ勤務で源氏名がサリーちゃん。
長女の恋人・落語家志望の佐藤君を狙って勝手に下宿に侵入。
過干渉なトンデモぶりを発揮して、
ようやく芽生えた「二年半で二つ目昇進!」の決意を
軽く果物皿にしちゃうのだ。

崩れかけていた家族、
展開が楽し過ぎて収拾がつきそうもない話だが、
後半は実にハートフル。
再生する一家の愛すべき行動に
いつのまにか、引き込まれていた。

ただいまが、聞こえない (単行本)ただいまが、聞こえない (単行本)
(2014/03/26)
坂井 希久子

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羊くんと踊れば(坂井 希久子)

女子高の先生のモヤモヤから、
巣鴨界隈の下世話で非現実的な世界の扉は開く。

祖父の死とその生活を調べるうちに、
ニューギニア戦線の異常な
死線体験を共有する老人集団、
刺青を芸術と考え没頭する元東大医学生の美女、
精力剤やアングラ劇団がからみ、
団鬼六ばりの耽美な世界にはまりそうになる。

ところが、ちがうのだ。
キャバクラで働いていた元教え子との
捜索活動で芽生えるほのかな思いこそが、
この話の落としどころ。
表紙カバー絵にあるように、
トカゲにからまれつつ、
羊と狼の仮面を持った、二人の純愛が浮き上がる。
坂井さんらしい読み味が気持ちいい。

羊くんと踊れば羊くんと踊れば
(2011/11)
坂井 希久子

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風のマジム(原田 マハ)

神秘の作業、酒作り。
今、朝ドラ『マッサン』はウイスキーを作ってるけど、
この本は、沖縄のサトウキビを使った、
「風の育てた酒」をつくるという事業なのだ。
派遣社員から社長に上り詰める、
伊庭まじむ(真心の意味)のサクセスストーリー。

トントントンとすすむとそれだけで終わっちゃうんで、
話が折り返す旅に下準備のところに戻っていくスイッチバック方式だった。
3年前はこの辺が読みづらかったのかも。
しばらく積読でしたが、今回やっと読了。

おばあとおかあに愛され、
吾朗、冨美枝、瀬那覇さん、儀間さん、
ささえる人々と困難を乗り越えて
東大東島に会社をつくる部分より、
前半のベンチャー募集に一喜一憂する場面の方が
イキイキしていた気がする。

風の酒(かじぬさきや)である
『風のマジム』のモデル、
ラム酒「コルコル」が飲みたくなった。

風のマジム (講談社文庫)風のマジム (講談社文庫)
(2014/08/12)
原田 マハ

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でーれーガールズ(原田マハ)

売れっ子漫画家の鮎子先生は、
27年前に別れたでーれー(どえらい)友人と会うために
同窓会にやって来た。

岡山を舞台にした、
爽やかな、ちょっとやんちゃな少女たちの青春。
聖子ちゃん、陽水、ベストテン、オールナイト・ニッポン。
懐かしいキーワードが溢れだし、
おじさんおばさんたちも、
懐かしく、ちょっと恥ずかしい思い出がよみがえる。
大人のラノベを読む雰囲気。

脳内イケメン男子=ヒデホ君の威光に震える、
ミーハーな昭和のヤンキーたちが可愛らしい。
そして、突然のショックな出来事を乗り越えて
開催された記念講演。
反則ともいえるラストの展開が、
ちょっときつかった。

でーれーガールズでーれーガールズ
(2011/08/31)
原田マハ

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