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日本人と愛国心(半藤 一利、戸髙 一成 他)

「戦前の日本が愛国教育だったというのは嘘」(半藤)
海軍と軍艦を愛しつつ、
「良識派の追放」以降「国を見ず組織を守る愚」
そして「無敵海軍」という驕りが
学ばない組織を作ってしまったと手厳しい。

「ジェントルマン教育」と「国際的センス」が
あったはずの海軍が暴走してしまった事実を見る時、
今の政治の潮流の、危険性を強く感じるという著者たち。

まさに「歴史を学ばないものは未来にも盲目になる」ことが、
海軍の歴史から学ぶことができる。

日本人と愛国心 (PHP文庫)日本人と愛国心 (PHP文庫)
(2014/01/08)
半藤 一利、戸髙 一成 他

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泡沫候補(藤岡 利充)

「テレビ出演は20分30万円になります」
マック赤坂の秘書の櫻井さんのクールな登場と、
あまりにもマッドな本人の行動が対照的。

石コロ革命派と歯車改革というの比較だが、
存在としてはまったく同じな泡沫候補たち。
自由気ままに行動して、
歌って、踊って、ナンパする。

立候補だけで何もしない人、
「初恋の時と同じやねん、選挙に出るの」と
立つことに意義を感じる人も、
楽しいならいいんじゃない?
という結論しか出ない本でした。

(038)泡沫候補: 彼らはなぜ立候補するのか (ポプラ新書)(038)泡沫候補: 彼らはなぜ立候補するのか (ポプラ新書)
(2014/08/01)
藤岡 利充

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| 読んだ本 | 07:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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名画は嘘をつく(木村泰司)

刺激的なタイトルの方が受けるんでしょうね。
「ウソ」というより「演出」という方が正しいかも。
名画にまつわる、謎に満ちた
エピソードがまとめられた美術本。

原田マハさんの「楽園のキャンバス」のモチーフになった
ルソーの「ライオンの食事」
アルコールや貧困層をやさしく見つめる
ドガやルノアールの作品。
ルーブルを廃墟のように描いた
ユベール・ロワールの「グランドギャラリーの想像図」。
8歳なのに大人びて見える「マルガリータ王女」。

名画がカラーで、
まとまってみられる眼福本でした。

名画は嘘をつく (ビジュアルだいわ文庫)名画は嘘をつく (ビジュアルだいわ文庫)
(2014/11/12)
木村泰司

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| 読んだ本 | 07:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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映画「寄生獣完結編」を見てきました。

ついに完結編ですね。
公開第一週ということで、混んでました。
それも高校生率が異常に高い。

後藤との死闘、ミギーとの別れの後、
原作だと、孤独な老婦人の家出かくまわれ
心と体を癒す展開だったはずだけど、
映画では、巨大なごみ焼却場に逃げ込む真一。
恋人を呼び出してそこで「交尾」を始めてしまう。
おいおい、後藤が来ちゃうぞ~。

高レベル放射性廃棄物が、
なんでそんなところにあったの?
まあ、いろいろあるけど、
全体的には、壮大な原作のいいところを
うまく(むりやり)詰め込んだダイジェスト版。

「人間こそ地球を蝕む寄生獣」
「この、悪魔というものに一番近いのは人間だと思うぞ」
実にシニカルな文明批判にあふれた作品を
特撮とホラーで再構成して見せたこの作品。
私は大満足なのですが、
会場いっぱいの高校生たちに
どこまで伝わったのか心配です。

【チラシ付映画パンフレット】 『寄生獣 完結編』 出演:染谷将太.橋本愛.阿部サダヲ【チラシ付映画パンフレット】 『寄生獣 完結編』 出演:染谷将太.橋本愛.阿部サダヲ
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| ドラマと映画 | 22:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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モノと子供の昭和史(天野 正子、木村 涼子 他)

写真、わらべ歌、おやつ、漫画、ミルク、給食…
子供のころから親しんだ、
身近なものたちが語りかける風俗史であり、
モノ達から見た戦後の社会史。
それぞれの歴史が興味深い。

「育児書」は
「社会の育児規範と人間観を反映するテキスト」
としての分析する。

「回虫」では
GHQのサムス大佐の執念から始まる
駆除の歴史と「アルテミンチョコレート」
そして、人間が地球の寄生虫という批判的結論。
(なんか、寄生獣みたいですね)

「制服」のもつ三つの社会的機能からの解析。

そうなんだ、なるほどね。

頷きながら、どれも面白く読めました。

モノと子どもの昭和史 (平凡社ライブラリー)モノと子どもの昭和史 (平凡社ライブラリー)
(2015/03/12)
天野 正子、木村 涼子 他

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トオリヌケキンシ(加納 朋子)

こっそり入ってみた通りぬけ禁止の表示。
そこにいた少女との
淡い、せつない、楽しい時間。

そして、少年は大人になり、
自分の心に「トオリヌケキンシ」の札を
張り出してしまった。
引きこもった彼の心を開いたのは意外にも…。

相貌失認、半側空間無視など、
病気が原因の悲しみで描かれる
心の闇の深さに驚きつつ、
それを打ち破る勇気につながる6本の物語。
読んでいて辛かった「空蝉」。
さわやかな「フーアーユー」も心に残りました。

トオリヌケ キンシトオリヌケ キンシ
(2014/10/14)
加納 朋子

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モノレールねこ(加納 朋子)

塀の上に寝そべる肥満ネコの首輪に着けたメモ。
そこから、自称飼い主の二人の小学生の
他愛ない文通がスタート。
ある日突然、それは終わり、時を経て
突然、思いがけない、素敵な再会につながる
「モノレールねこ」

ダメ大人が最後に意地を見せる
「フーリッシュアンクル」「ポトスの樹」
幽霊のような娘や恋人に心癒される
「セイムタイム・セイムイヤー」「シンデレラのお城」
店長さんのモヤモヤと活躍が嬉しい
「ちょうちょう」
お母さんが脱皮してしまう
「バルタン最後の日」
どれも素敵な中編でした。

モノレールねこ (文春文庫)モノレールねこ (文春文庫)
(2009/06/10)
加納 朋子

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にゃんそろじー(中川 翔子)

古典から村上春樹までのネコづくしの小品集。
漱石に始まり、漱石に終わるのもいいね。

野良猫の首輪でのチャットする
小学生の初々しい姿が楽しい
加納朋子さんの「モノレールねこ」。

嫌いなのネコの世話をし、
弟子たちからは冷たくされる
半藤末利子さんの「漱石夫人は占い好き」
の2編がとくに面白かった。

ちょいグロな、筒井康隆の「聖ジェームス病院を歌う猫」
どう考えても数学アンソロジーの気がするが
「しょこたんチョイス」で許されちゃう。
人徳ですね。

にゃんそろじー (新潮文庫)にゃんそろじー (新潮文庫)
(2014/05/28)
中川 翔子

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グラツィオーソ(山口 なお美)

おっ!広島や京都だけじゃなく、
山口の吹奏楽部もやるじゃない!
普門館の全国大会に向け覇権を争う強豪校の闘い。

吹奏楽の甲子園へのバトルに挑む高校生たちの
熱い練習と友情の日々。
こういう燃える話は大好き。

先生が突然結婚して、いなくなっちゃう設定は、
なんだか「くちびるに歌を」の「ブラバン」版みたいでした。

グラツィオーソ (アルファポリス文庫)グラツィオーソ (アルファポリス文庫)
(2012/09/20)
山口 なお美

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響けユーフォニアム(武田 綾乃)

「吹部一緒に入りませんか?」
学年を超えたパート争い、
香織先輩VS高坂さんの後半は、
青春は争い、傷つき、涙し、成長する。
銀色に輝くユーフォニアムに
その一部始終が映しだされていたのでした。

アニメ版はキャラクターの個性が
さらに充実していて楽しいけど、
原作は、京ことばが美しい。
みどり先輩は手品とかしないし、
ちょっと影ある天才キャラだったのでした。

【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫 『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫 『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)
(2013/12/05)
武田 綾乃

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ラーメンと愛国(速水 健朗)

ラーメンから見た経済史、社会史、現代史。

庶民の軽食だったラーメンが、
独特のポエムと作務衣にバンダナの
「ラーメン道」へと進化していく。

サブタイトルが魅力的。
「ラーメンとアメリカの小麦戦略」
「T型フォードとチキンラーメン」
「ラーメン二郎のゲーム的な消費」
「朝食を変えたケロッグのCM戦略」
ね、楽しそうでしょ。

国粋主義に結び付ける部分は
ちょっとこじつけっぽいけど、
宗教にも似た、違和感ありすぎの
ラーメン業界の異質なトレンド。
その分析の切り口が斬新で面白かった。

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)ラーメンと愛国 (講談社現代新書)
(2011/10/18)
速水 健朗

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料理家ハンターガール奮戦記 ジビエの美味しさを知らないあなたへ(井口和泉)

フランス料理とお菓子の人だった和泉さんが、
「食べること」の先にあった疑問、それは、
「食べることって生き物を殺すことじゃないの?」
「どうしたら、いただいた命につながっていけるのだろう」
答えは自分で食材を捌く先にあった。

食材としての、イノシシ、シカ、アナグマなどのジビエ。
狩猟で獲った食材を意味するフランス語。
言葉を実践するために
狩猟の許可証をとって狩猟生活を実践していく。
まさに女性版「山賊ダイアリー」

イノシシは臭い、タヌキは食えない、すべて思い込み。
そして、害獣を流通に乗せられないのは
「解体処理施設」が圧倒的に不足しているから。

「4種の禽獣のラグー」かなり食べたいです。

料理家ハンターガール奮戦記 ジビエの美味しさを知らないあなたへ料理家ハンターガール奮戦記 ジビエの美味しさを知らないあなたへ
(2015/02/20)
井口和泉

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親子共依存(尾木 直樹)

娘と一緒に風呂に入る親が増えてる、
モンスターペアレントが「特殊」でなく「普通」になってしまった。
「友達親子」を超えて「恋人親子」「共依存親子」が増えている。
「疾風怒濤期」がないため、親離れができず、
それが障害になったり、
構いすぎの「毒親」が親殺しの事件に発展。

読んでいて、これは大変な事態なのだと
背筋が寒くなる指摘が続く。
いつまでも子供でいられる社会って楽しいけど、
ネバーランドの裏側では子供が犠牲になっていたのか。

子供と話が合わなくなるってさびしいけど、
反抗期って大切だったんだね。

(054)親子共依存 (ポプラ新書)(054)親子共依存 (ポプラ新書)
(2015/02/02)
尾木 直樹

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僕がはじめてグループデートをした日(泉 麻人)

泉麻人さんの青春時代のエピソード集。
暴走族に絡まれたり、
交通事故で救急車にのったり、
かけマージャンでボウズになったり、
ギターやオクラホマミキサーの想い出、
慶応ボーイも一人の男子なのです。

ただ喜国さんのイラストが強烈過ぎて、
エピソードの方を霞ませてしまった気もする。

僕がはじめてグループデートをした日 (中公文庫)僕がはじめてグループデートをした日 (中公文庫)
(1997/10)
泉 麻人

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コラムダス(泉 麻人)

「悪魔の辞典」のパロディで
泉麻人さんが書いた
「天使の辞典」をもとにした、
90年代のコラムのごった煮鍋。

70年代を振り返った部分が懐かしくて面白い。
泉節が趣味の世界で広がる。

「ユーミン」の項目では、
「ミスリム」「コバルトアワー」の時代背景と
「コンチ」と「湘南のウエストコート化」。
「ユーミン六本木渋谷文化圏」が
千代田線の直通運転でドーナツ圏へと普及していった。
楽曲と車の名称の進化の歴史。
ユーミンが「由緒正しいトラディショナル」として
社会用語となる90年代まで、
実に詳しい解説が嬉しい。

逆に「カルトQ」「牛歩」「浅ヤン」「新党ブーム」など
死語に近くなった90年代の言葉が不思議に響く。

コラムダス (新潮文庫)コラムダス (新潮文庫)
(1997/08)
泉 麻人

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信長の子(「歴史読本」編集部)

天下布武の王・信長。
だが、二代目になれるのは一人だけ。
みにくい後継争いもあれば、
人質として悲しい最期もあり、
魔王の子供たちも大変だったのだ。

その36人の子供や縁者たちの
その後を「史実」中心に追ったエピソード集。
もちろん、「へうげもの」とのタイアップもなければ、
スケート選手となった子孫も出てこない。
研究者じゃないとこれはつらいかも。

信長の子 (新人物往来社文庫)信長の子 (新人物往来社文庫)
(2012/09/07)
『歴史読本』編集部

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武蔵と柳生新陰流(赤羽根 龍夫、赤羽根 大介)

名古屋春風館道場に伝わる
「新陰流」の流れをくむ「一刀両段(断ではない)の形」。
「仕太刀」でなく「使太刀」が
両刀での受けを見せる『円明流』。
正眼でなく青岸。
踵を中心とした足遣い、
人差し指が違う動きをする手の内。

三段の審査で日本剣道形は7本目までやりましたが、
どれにも似ていない。
日本の武術の美しさと神秘性を感じました。

武蔵と柳生新陰流 (集英社新書)武蔵と柳生新陰流 (集英社新書)
(2012/05/17)
赤羽根 龍夫、赤羽根 大介 他

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稀書自慢 紙の極楽(荒俣 宏)

たいてい男はコレクションに走るものだが、
荒俣さんのコレクションは桁が違う。

古今東西の事象に精通し、
金と時間をかけて選りすぐった優れものばかり。
ああ、講釈を聞くだけで賢くなったような気がしてくる。
「死に至る病」という目録集め、
知的な遊び心溢れる「バロック本」、
真実暴露趣味の「少年絵入り百科」
恩師・紀田順一郎さん仕込みの「江戸写本」
歴史とセンスを伝えてくれるカラー図版たち。

実物を一度拝んでみたい本の「カタログ」なのです。

稀書自慢 紙の極楽 (中公文庫)稀書自慢 紙の極楽 (中公文庫)
(1997/02)
荒俣 宏

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適当論(高田 純次)

高田純次は「書いていない」。
中身的には和田秀樹先生による「高田純次論」。
タイトルと構成がテキトーなのだが、
断片的に取り上げるコメントと友人の評価から
高田純次を分析するという方法。
これはありでした。

「名作は盗みから始まる」
「人生バランスだね」
「言っとくけど俺、偏差値40はあるよ」
嘘をついても憎まれない、
適当にやることが美徳、
絶妙のタイミングでの煙に巻いて、
きれいに落とすトーク術。

苦労をひけらかさないのも、
価値観が揺るがないのも、
愛されるゆえんである。

適当論 [ソフトバンク新書]適当論 [ソフトバンク新書]
(2006/03/16)
高田 純次

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これだけ生命の進化(夏 緑)

科学者で作家の夏緑さんの書いた
生命進化と人類史の旅。

雪男も巨人族もいたんだ!
一重まぶたは突然変異の異種?
通説とはあえて「はずした」歴史めぐりの旅。
ファンタジーと人類史を
結びつけて覚えていく方法もありなんですね。

表紙が「暗記パン」みたいだけど
暗記したりしないで、空想の翼を広げて楽しむ本ですね。
イラストが学研の学習マンガみたいで、懐かしい。

これだけ!生命の進化これだけ!生命の進化
(2015/01/27)
夏 緑

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欲と収納(群 ようこ)

「必ず使うから」が免罪符になり、
「使った後必ず戻す」ができないで
同じものが2つ買う。
「ああ、ずっと本の中で埋まっていたい」と
本のタワーに挟まれて整理が進まない。

もらい物、着物、バック、捨てられない思い出、
大事にしまったはずの服にカビが…。
掃除あるあるエッセイもまとめて読むと、
群さんの波乱の人生がそこから見えてくる。

ごみ屋敷は怖いし、
まだまだ理性はある。
しかし、「桐ダンス1竿」の
シンプルライフはまだ遠い。

欲と収納 (角川文庫)欲と収納 (角川文庫)
(2014/01/25)
群 ようこ

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勝海舟の腹芸(野口 武彦)

アルカイダの石窟破壊、
イスラム国の博物館の破壊、
愚かな奴らだと思っていたけど、
日本にもあったんですね『廃仏毀釈』

貴重な文化財を破壊し、
僧侶を還俗させ、
仏画を燃やし、
古文書をちり紙にして売ってしまう。

「明治めちゃくちゃ物語」とあるように、
俗人が跳梁跋扈し、
賢人が見捨てられ、
秩序が崩壊し、
なにもいいことなかったみたいな
明治維新・失敗列伝。
こういう見方もありですね。

まあ、あのヘンな大河ドラマより
こっちの方が好きだなぁ。

明治めちゃくちゃ物語 勝海舟の腹芸 (新潮新書)明治めちゃくちゃ物語 勝海舟の腹芸 (新潮新書)
(2012/02)
野口 武彦

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音楽は何も与えてくれない(津原 泰水)

「ブラバン」「たまさか人形堂」を書いた
津原さんの自伝的エッセイ。
ギタリストとしての趣味全開のカバーと
後半のギター講座の凝り様はハンパない。

早逝したアイドルロック歌手、松原みきの思い出。
自分のデザインした「クール宅急便」の伝票。
江戸川乱歩の血脈ともいうべき「山村正夫教室」のこと。
特撮美術に進んだ友人・上杉裕世さんのこと。
書道家の父、豪族の家系の母。
オバQのドロンパが好きだった少年時代。
三度死にかけた思い出。
作家・津原さんを形づくるものが見えてくる掌編たち。
こういうエッセイ、大好きです。

最後に、たまさか人形堂に登場した佐古賢治さんの
「ボルトとナットでできたミュージッシャン人形」
のこともチラリと出てきたり、ロック講座が始まったり。
オマケもたくさん。

「音楽は何も与えてくれない」
(いや、今の僕を作ったのは音楽だ!)
という反語が心に沁みます。

音楽は何も与えてくれない音楽は何も与えてくれない
(2014/05/22)
津原 泰水

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ブラバン(津原 泰水)

「マッサン」ですっかり茶の間になじんだ広島弁。
そして東西のオールディーズナンバーが温かい。

ちょっと読みずらいブラバン用語が飛び交い、
「自然倍烈音」「譜面の著作権」
薀蓄の数々。

そんな部活と洋楽に彩られた高校生活だが、
この切ない雰囲気はなんだろう。
主人公はすでに卒業後20年を経過したオジサンになっているが、
心は今もあの舞台の上にいる。
「蛍の光」の普天間ちゃんが最後に出てきてくれて、
オジサンは嬉しいよ。

わたし的には「ザザーンに似た手作りチョコ」と
「彼女の聖子ちゃんカット」のくだりが一番好きです。

ブラバン (新潮文庫)ブラバン (新潮文庫)
(2009/10/28)
津原 泰水

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たまさか人形堂それから(津原 泰水)

オーナーになった富永君の八っあん人形や、
毛の伸びる市松人形、
新キャラ五十野さんの創作人形、
「たまさか人形堂」には
さらに不思議な人形たちが集まってくる。

リカちゃん人形より、JOHN SCOFIELDの方が認知度が上
というのも驚きですが、
「私の彼は左きき」の師村さんが
ハードロックの人だったのが衝撃でした。

たまさか人形堂それからたまさか人形堂それから
(2013/05/24)
津原 泰水

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たまさか人形堂物語(津原 泰水)

この作品の安楽椅子探偵は、
潰れかけた人形店を立て直した、
ちょっとオタクな青年・富永君。

テディベア、お雛様、ラブドールまで
「修理をあきらめていた人形」を見事によみがえらせて、
人間関係も修復してしまう人形店・玉阪(たまさか)屋。
店長になった澪さんと職人たちの
一歩ひいたやり取りがまた楽しい。
そして「ガブが待ってる」という謎の言葉から、
もう一人の職人・師村さんの正体が分かった時、
澪の下した決断は…。

ハラハラしたけど、
読者の期待を裏切らない結末。
安心しました。

たまさか人形堂物語 (文春文庫)たまさか人形堂物語 (文春文庫)
(2011/08/04)
津原 泰水

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3時のアッコちゃん(柚木 麻子)

お通じにいい「月曜日スペシャル」から始まり、
曜日別のスムージーで
悩める三智子を内臓からサポートするアッコちゃん。

「寝ること、食べること、喋ること。
真剣に働いている人ほどこの3つを大切にするのよ」
それがないがしろにされてしまう
ブラック企業に対する反撃法、
さらに弁護士まで紹介してくれるなんて、
さすがです。
なんだか「ショムニ」の
江角マキコに見えてしょうがない。

3時のアッコちゃん3時のアッコちゃん
(2014/10/15)
柚木 麻子

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ジブリの教科書2「天空の城ラピュタ」(スタジオジブリ)

あなたが好きなジブリは?の質問で
1位を取ることが多い「ラピュタ」。

シータは学生のころ書いた人形劇の
「サイン・コサイン・シータなんですよ」という宮崎監督。
本来の源にアニメーションを取り戻す企画だった、
という高畑勲さん。
「守られなければならない少女」から「ともに何かを乗り越えていく同志」となった、
といいう森絵都さんがナビゲート。
「インドラの矢」は『ラーマーヤナ』が念頭にあるに違いない、
という荒俣宏。
原発事故の予言と見る人もいれば、
母への鎮魂を感じるもいる。

一人一人のクリエーターたちの
心の中にも「ラピュタは本当にあった」のです。

ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ (文春ジブリ文庫)ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ (文春ジブリ文庫)
(2013/05/10)
スタジオジブリ

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予定日はジミーペイジ(角田 光代)

そういえば、うちも妻は不機嫌だった。
はしゃぐ親父と不安な妊婦。
名前の本を買い込んで、運勢に翻弄され、
立てこもりや、嘗め回しはなかったけど、
つわりそして陣痛。

「人ごとみたいに言うな!一緒に悩め!」
やたらとぶつかってくる理不尽さに、
ほとほと嫌気がさしたころ、
大イベントは終わる。

夫は口でしか慰められないし、
そういうものなんだよね。

角田さんホントに想像でかいたの?
すごいっ。
でも、体験してないから書けたともいえる。
出産後の「大嵐」に比べれば、
妊娠中はしょせん「さざ波」。
「おめでとう!」「よかったね」のシャワーで
思い出や記憶からきれいに消えてしまうものだから。

「誰かを好きだと思うこと、
必要だと思うこと、
失うのが怖いと思うこと…」
お腹の子供は、そういうものでできている。

ジミーペイジの同じ誕生日にはできなかったけど、
良かったね、おめでとう!と言いたくなるお話でした。

予定日はジミー・ペイジ (新潮文庫)予定日はジミー・ペイジ (新潮文庫)
(2010/07/28)
角田 光代

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パスティス(中島 京子)

古典や童話、名作のパロディの風を取りつつ、
中島京子さんの政治への怒り、
主義主張が隠されていた。

「毒蛾」は宮澤賢治をもとに、
放射線の恐ろしさを過少に受け止める人々の姿を描き、
「伏魔殿」では水滸伝の話と思ったら
原発から出る高濃度廃棄物を引き継いだ子孫の話、
「親指姫」では「子供を産む機械」という大臣の発言を告発。
そして、「裸の王様」をモチーフにした
「王様の世界一美しい服」は平和憲法のことを書いているのだ。

本当の話はこうなのだ、と語りだす旅人。
物静かで誇り高い人の住む村の、世界一美しい服の職人が、
王様に献上した服から事件がおきる。
王さまはとても喜び美しい服を披露した。
しかし、ある子供の「王様は裸だ!」という言葉と、
同調する人々の大騒ぎに動揺する王様。
紡ぎ屋と染め屋と仕立て屋は殺され、
関係者は国を追われる。
そして今では、人々は
その仕事・織物づくりを選ぼうとすらしない。

いま、「王様(日本)は裸(無防備)だ」を連呼し、マスコミを動かし、
美しいもの、教訓とすべきもの、を亡きものにしようとする流れ。
いま、日本がそんな方向にあることを
告発する話に読めたのは
私だけでないはず。

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(2014/11/10)
中島 京子

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