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中島敦・父から子への南洋だより(川村 湊)

あの「李陵」「山月記」の中島敦が
出張先のパラオなどの南洋の植民地で
息子への愛をつづった「ラブレター」
実に筆まめ、
「ヤップ島で食べたバナナはおいしかったぜ」
「夏休みの宿題はちゃんとやってるかい、怠けちゃだめだよ」
小2と1歳の息子に送る短い手紙の中に
愛が溢れている。

ツィッターかフェイスブックのような
文章がおどる絵葉書。
妻に送る長文の手紙。

言葉に出さない望郷と、子供への思い。
原文のままの旧仮名遣いの文章と
写真で撮ったそのままのハガキを載せたこの企画。
いろいろ考えさせられました。

中島敦 父から子への南洋だより中島敦 父から子への南洋だより
(2002/11/05)
川村 湊

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33歳で死んでしまう中島敦。
教科書をつくる、日本語を教えるため、
南洋諸島の植民地に向かうが、
公民化政策の片棒を担いでいることに気づき
上司と対立。
「この教育をすることが土人(島民)たちを不幸にする」
島を幸せにするためにやってきたはずが
絶望していくさまが最後に語られている。

中島は南洋で体を壊し、
帰国後1年で他界する。
侵略の歴史を顧みない政権の暴走を見る時、
中島敦の無垢な手紙と絶望が
大日本帝国を告発しているように見えるのだ。

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