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ナニカアル(桐野夏生)

「ナニカアル…
私はいま、生きている」

林芙美子の残した
絵画の裏に
最後に残された謎の言葉。

作家としての自信を打ち砕かれ、
女としての誇りを奪われ、
恋人としての愛を失った、
『放浪記』の林芙美子

南方から帰った時に生まれた自分の子供を、
「もらってきた」と言って育てた林。
母親だといえない悲劇と
女の執念の物語になっている。

ナニカアル (新潮文庫)ナニカアル (新潮文庫)
(2012/10/29)
桐野 夏生

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この本の後、気になって『林芙美子随筆集』も読んでみた。


林芙美子随筆集 (岩波文庫)林芙美子随筆集 (岩波文庫)
(2003/02/14)
林 芙美子

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「バカ」「好き」「きらい」平易な言葉をつかいつつ、
文学的な貪欲さが溢れだす。
女子高生のような文章と、
フランス文学のフレーズが同居。
大衆からの圧倒的な支持を受けた理由なのでは?

戦前の女流作家たちの中で、
ある種の畏敬を持たれていた
「プロレタリア作家」への
ライバル心むき出しの姿勢は、
桐野夏生さんの『ナニカアル』に
出てくる通りだった。

ここから、あの生気あふれる
物語が新たに紡ぎだされる。
すごいことである。

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| 読んだ本 | 07:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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