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未完。(仲代達矢)

一言でいえば、役者バカ一代。
求道者のような芝居への情熱に、
読む側も熱くなる。

「つぎは大きいのやりたいね」
と言って死んだ黒沢明監督。
「モヤ(仲代さんのこと)と敦煌、撮りたいんだ」
不遇のうちに死んだ、小林正樹監督。
そして、最大のパートナー、
妻の恭子さんを失い途方に暮れる。

「芸術は面白い、人間は面白い」
「頑張ることの中心が愛なの」
周りに気遣う妻の言葉が蘇る。

おろおろする仲代。
しかし、「賞味期限の過ぎた俳優」という
評論家の暴言で奮起し、再び走り出す。
「叩かれて伸びる」タイプなのだ。

未完。 仲代達矢未完。 仲代達矢
(2014/03/20)
仲代 達矢

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真赤にもえる秋を生きる、『赤秋』
そして最後に『追幻』の境地を生きる、今…。

仲代達矢さんの半生記は
凄まじい前半の戦争体験、
とくに俳優としての開花まで部分に驚いた。
機銃掃射で殺されそうになった子供時代、
空襲で生きながら焼かれていく隣人、
出征して帰らない男たち、
その思いが
「戦争だけは二度とやっちゃいけない」という信念となった。

世界のクロサワに鍛えられ、抜擢されたこと。
『人間の条件』での極限までの役作り
「仲代達矢の作り方」ともいえる本だが、
あくまでも「未完」なのだ。
これからも演劇を極めようという姿勢
本当に頭が下がる。

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| 読んだ本 | 07:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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