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人生は、楽しんだ者が勝ちだ 私の履歴書(米沢富美子)

日経でよく読む記事は、と聞かれたら
「私の履歴書」と答えている。
毎回、登場する会社のトップたちの生き様や交流の広さ、
危機の乗り越え方、教訓、じつにいろいろなものが見えてくる。

そのなかでも、米沢さんの連載は特に面白かった。
今回さらに加筆されて、読み物として一冊の本になった。

明治の侠客の流れをくむ、祖母の数学との出会いに始まり、
ささやかな幸せと、それを打ち砕く大阪大空襲。
戦時下の悲惨な実態と、父からの戦死の衝撃、
そして、芽生える母譲りの数学の才能。
♪三角形の内角の和は二直角~、と5歳で口づさみ
大阪で一番の「数学の天才」となる子供時代。
そして、前向きなチャレンジを続ける高校時代と
読んでいて気持ちのいい快進撃がつづく。

時代背景や、仲間の姿が活写され、
幸せな気分にしてくれる。

人生は、楽しんだ者が勝ちだ 私の履歴書人生は、楽しんだ者が勝ちだ 私の履歴書
(2014/06/14)
米沢 富美子

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斉藤隆さんの「上機嫌の作法」でよんだ
「上機嫌が運を呼び込む」ということだろうか。
とにかく、いい方に受け止める。
いったん引き受けてやってみる。
この姿勢が一貫して米沢先生のスタイルなのだ。

そして結婚。
妻と研究者のどちらを取るか、でなく
「物理と僕の奥さん、両方とることをどうして考えないの」
という彼の素晴らしい一言で、
「あれも、これも」という
子育て、家事、研究、世話焼き、なんでもやるという
究極の女一代記が始まる。
(ぜひ、朝ドラにしてほしい!!)

求人募集に「男子のみ」とかいてあるのをみて
「女性の存在を無視できない時代になったのだ」と
読み解くオプティミズム。
夫の単身赴任が決まると、自分も同じロンドンへ
「奨学生留学」を強行してしまうパッション。

つわりに苦しみながら新発見「不規則系の新理論」を発表。
何だこの無双っぷり。
そして、海外の研究者との協力がすすむなか、
ノーベル賞の一歩手前まで進んでいく。
関西弁で書かれた会話(もちろん英語だったとおもう)が
濃厚なつきあいをうまく表現。
読ませます。

「組織おたく」と自称し、
みんなの嫌がる様々な事務局をひきうけ、
その結果、日本物理学会会長も歴任することに。

しかし、病気との闘い、愛する夫との死別、
運命や困難は人並み以上にあったのに、
というのがすごいところ。

この人の生きてきた哲学は
 1.自分の可能性に限界は引かない
 2.行動に移す
 3.めげない
 4.優先順位をつける
 5.集中力を養う

いいでしょう。
とくに3と4がいいよね。

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