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愛と暴力の戦後とその後(赤坂真理)

高圧鉄塔の上の死体、
そして日常に潜む「二つの川」の秘密。
なんだかJOJOみたいな
けれんみたっぷりの出だしだけど、
私と同世代の著者、赤坂真理さん。
いわゆる「新人類世代」の戦後論だった。

二つの川とは、電気の流れる高圧鉄線と
地下に隠されてしまった暗渠化した河川。
ブラックボックス化した大きな流れの上の
私達の戦後の暮らし。
その中に打ち捨てられた「忘れられた何か」を
ひとつずつ抉りだす。
そんなスタンス。

愛と暴力の戦後とその後 (講談社現代新書)愛と暴力の戦後とその後 (講談社現代新書)
(2014/06/27)
赤坂真理

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「町の傷痍軍人」
「温存された天皇制」
「他国の不幸による特需」
次々に忘れられた戦後の場面が
フラッシュバック。

「巣鴨プリズン」は前作のテーマだけに
やたらと鋭い。
「侵略戦争」の原文が
「invasion(侵略)」でなく「aggression(先制攻撃)」
という認識の違い。

「見せ物であった」という「あさま山荘」。
隠ぺいされつつある「サティアン」とダブる福島原発。
町の公園をめぐる委員会の「あからさまな利益誘導」
じつに、リアルに、明快に切りまくっている。
なんというか、女性版・内田樹だ。

そして最後のしめは、
サザンの「涙のアベニュー」ですよ。
これ、泣けるよね。

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| 読んだ本 | 07:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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