<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

>> EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

>> EDIT

紙の月(角田 光代)

ペーパームーン、はロマンチックだけど詐欺師の話
紙の月、は「真面目に詐欺をした」おばさんの話なのだ。

「おやつは500円までだよ」のさりげない一言。
夫婦で軽井沢に行くのに許可を取らなくてはいけない、
じつに些細な原因で開いてしまった心の隙間。
それ以来、夫のお金でなにをするのもつらくなる。
転落する中年オンナの「心のひだ」の描き方が
唸りたくなるほど、実にうまい。

パート先での寸借と補てんの繰り返し、
若い学生への親切心からの借金の肩代わり
よけれとおもってはじめた貸し借りが
心の闇を呼び寄せる。
「得体のしれない万能感」の
虜になる主人公・梨花。

何が怖いかっていうと、
偽の証書を徹夜で偽造して
平然として出勤、夫とも生活。
偽装もまじめに「仕事」としてしまう。
ただ、金の感覚がおかしいだけ…。

やがて、友人たちもいつの間にか麻痺している
金銭感覚に気づきはじめる。
余韻がまた、考えさせられるのだ。

にこやかな笑顔の美女と旬なお笑い芸人が登場し、
さわやかなキャラクターがささやきかける、サラ金のCM。
「カード作っちゃいなよ」
「支払いはカードが便利ね」という囁きの毒素が
自分にも沁みこみつつあるのを
ふっと実感してしまうのでした。

紙の月紙の月
(2012/03/15)
角田 光代

商品詳細を見る

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

| 読んだ本 | 07:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント:

TRACKBACK URL

http://takunomisosiru.blog.fc2.com/tb.php/1237-4f226ecf

TRACKBACK

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。