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謎の独立国家ソマリランド(高野 秀行)

「傲慢で、いい加減で、約束を守らず、荒っぽい」
そんなソマリ人の国、ソマリアが
分裂して内戦を繰り返している。
もともと遊牧民で氏族社会。
5つにわかれた植民地支配時代から、
ようやく独立したと思ったのに。
ひたすら続く、
戦国時代と、南北朝と、源平合戦と、
応仁の乱がいっぺんに来たような大混乱。

その中で、北部の「ソマリランド」地域のみ、
統率のとれた奇跡の平和を保っている、
まさに「ラピュタだ」。
その理由を訪問しながら探ってゆく。

ハルゲイサ(ソマリランド)、
ボサソ(プントランド)、
モガディッシュ(南部ソマリア)
の全く違った三つの都市の状況と、
しかし、どこでも「ソマリ人」であるという気質。

そこにひきこまれていく著者と一緒に、
「どうしょうもない国」という先入観が消え、
好きになっちゃうんですよね、この国が。

謎の独立国家ソマリランド謎の独立国家ソマリランド
(2013/02/19)
高野 秀行

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ファディックディアベル(屁理屈議論)、
氏族比例代表制、
「グルディ」の話し合いが優先、
「ヘール」(契約)、
ソマリランドにすでにあるものこそ、
この戦乱をおさめる重要なヒントなのだ。

アメリカはじめ近隣国が干渉しすぎた南部ソマリアが、
「北斗の拳」の戦国時代になってしまい、
世界に無視された北部ソマリランドが、
奇跡の平和と民主主義を実現。
「国際社会が無視してくれた方が
和平と民主主義を実現できた」
というセリフはなかなか深い。

飢餓や難民の取材に行って初めて分かること。
小ざっぱりした笑顔の人々。
安全地帯にやっとたどりついた、安心の笑顔。
行かないとわからないこともある。

群雄割拠の超危険地帯で
「ホーンケーブルTV」で支局長を務める
ツンデレ生徒会長風のハムディとの
その後が、大変気になります。

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