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ドラえもんへの感謝状(楠部 三吉郎)

大ヒット作アニメ版ドラえもん。
それを作ったシンエイ動画の元社長・楠部さんの自伝。
ドラえもんの話より、業界秘話やアニメの創世記の
火花を散らすテレビ局、制作会社、権利者、原作者のやり取りが面白い。

「浪花節」「義理と人情」
昭和の男の男の意地の張り方が懐かしい。
いま、アニメが仕事として大きく認知され、
「SIROBAKO」のように、
制作の仕事がアニメになる時代だが、
楠部さんの
「制作は裏方、スタッフロールに出す必要なし」
という哲学もカッコいい。

「ドラえもん」への感謝状「ドラえもん」への感謝状
(2014/09/01)
楠部 三吉郎

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ドラえもんの再アニメ化に
高畑勲さんの書いた企画書があった。
「ジャングル黒べえ」の原案を
宮崎駿と練った話。
梶原一騎にたてついて、
「見ろよあいつのピッチング~」という主題歌を
スタッフ名義で書いた「侍ジャイアンツ」。

アニメファンでなくても知ってる名作の裏話の数々。
「婿からは金はとれない」といった藤本先生、
パイロット版を「成功報酬でいいよ」と引き受けたスタッフ、
資金繰りで助けられた信金・テレ朝への仁義、
あえてシナリオライターを置かない制作方針。
昭和の男たちは、やっぱり熱いのだ。

そして、藤本弘先生との公私にわたる交流。
男気と人情があったからこそ、
「ドラえもん」も「くれシン」もある。

さらに、ドラえもんの声優交替で
「次の四半世紀に責任を持てますか」と迫り、
断行した空前のバトンパス。
この人があったからできたのだ、と
激しく納得できました。
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