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アニメーション折にふれて(高畑 勲)

ジブリの高畑勲さんのエッセイ集。
アフレコでなく、プリレコ(声を録音してから、
絵を合わせる)にこだわる理由。
ハイジの同志・小田部羊一さんの思い出、
里山を描く天才男鹿和雄さん、
絵巻物と出会うきっかけ今村田太平、
技術や歴史、様々な人物との出会いと
その思い出が綴られていく。

「かぐや姫」はこの世ならぬ得難さこそが男を惹きつけ、
男にも「この世ならず得難いもの」を要求する。
今のテレビアニメは、複雑で疑似的な動きができるようになった。
「ありえないことを強引に実感させてしまう。
観客を映像の中に巻き込んで、扇情・興奮させている。」
「勇気をもらったつもりになっても、
逆に有害な自己イメージを身につけさせてしまう」。
第一人者のかなり辛辣なお言葉。

乱造と技術の普及で
「狸に化かされた者が、また化かしてほしいと懇願し、
それに作り手がせっせと答えていく」。
いまの若者とアニメ世界によくあてはまっていると思う。
「子供だまし」という楽観論はもはや無力、
という地点に来ている私たち。
自分もその一端を担ってしまったとして、
「世界中に恐ろしい影響をまき散らしているのかもしれない」
という姿に、真の大人の知性を感じた。

アニメーション折にふれて

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