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「旧友~サイモンとガーファンクル~」(ジョゼフ・モレラ、パトリシア・バーレイ)感想

1960年代のフォークデュオといえばこの二人。
サイモンとガーファンクルですよ!!

「サウンド・オブ・サイレンス」
「明日にかける橋」
「コンドルは飛んでゆく」
「ボクサー」…

美しいメロディーと
深淵な歌詞。
ニューヨークの再結成コンサート
テレビで見たけどすごかった。

しかし、二人の天才の対立のすさまじさと、
アメリカ的な誘惑に負けてしまう
弱い人間としての側面が、
スーパースターではない
「一人の人間」としての姿が
浮かび上がってきたのでした。


サイモンとガーファンクル―旧友サイモンとガーファンクル―旧友
(1993/03)
ジョゼフ モレラ、パトリシア バーレイ 他

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彼らの曲で、大好きな歌はいろいろあるけど、
私の一番好きなのは
「早く家に帰りたい(Homeward Bound)」
イントロの、ピンピラリランラン♪
からもう痺れます。
枯れた感じの歌詞と、
抑えられた熱い情熱。
後半の美しいハーモニーが
心をとらえて離さない。

そんな彼らは、実はもともとロック少年。
エヴァリーブラザーズに衝撃を受けて
アコースティックへ転向。
「トム&ジェリー」を名乗りデビュー。
ペイオラでDJに取り入ったりする
プロデューサーの努力で
一時は人気者になるものの、
あっという間に人気はなくなり
全く売れなくなりグループも解散。
別々の道を歩みはじめます。
そして…

哲学者のようなポール・サイモン
イギリスで独自に音楽活動を開始。
その時、次の町に行く汽車を待つ駅で作ったのが
「早く家に帰りたい」でした。

長身のアート・ガーファンクル
ちょっとカッコいい青年。
おでこが広いチリチリパーマの二枚目。
なんと映画俳優に転身を目指す。

ビートルズの登場、
ベトナム戦争、
公民権運動…

社会的な背景をもった哲学的な歌に
断然注目が集まり、
ラジオのリクエスト番組から
彼らの歌が受け入れられ始め、
映画「卒業」の劇中歌として
使われたことから大ヒット。

一躍スーパースターになってしまう。
しかし、注目されるアートに引け目を感じるポール。
容姿、声、身長…
そんなこと気にすんなよ、と思うようなことで
亀裂が深まり、音楽性の違いから
口も利かない関係に。
「明日にかける橋」のレコーディングは
いさかいのピークだったことにも驚きました。

当時の洋楽界をむしばむクスリに溺れたり、
女優との恋、結婚、離婚。
レコード会社との契約や印税をめぐる
泥沼の裁判やトラブル。

そして、再結成までの道のり、
しかし、それは一時の和解でしかなく
また別れていく二人。
(それが民主党候補の政治資金のための
チャリティコンサートというのもアメリカらしい。)
ベンチに並んで座った二人、という
「旧友(Old Friends)」の歌詞そのもの。

スターウォーズで有名になった
キャリー・フィッシャーとポールの結婚
シュービジネス界で育った二世芸能人と
悩み多き哲学者とのロマンスでしたが
当然のように数年で破たん。
アートも離婚と慰謝料・裁判に疲弊していく。

本当の幸せは豪邸に住むことでも
美人の奥さんもらうことでも
印税で暮らすことでもない。

成功者の物語としては
ちょっと悲しい、そして
かなり考えさせられる本でした。

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