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亡き人へのレクイエム(池内 紀)

亡くなった文化人たちを悼むエッセイ。
気品のある文体から、
亡くなった方との交流がゆるやかに偲ばれる作品だ。

ズラリと並んだ物故者。
私の知ってる人は4分の1ぐらいしかいない。
面白かったのは米原万里氏の話。
テレビが語る「21世紀は国境なんてなくなる」
という言葉の欺瞞性。
それを克服するために、
あの『うそつきアーニャの真っ赤な真実』は書かれたという。

「ドアから覗いたあの泣き出しそうな顔が今も思い出される」、
と言う池内さん。
これが大人の友情というものだろう。

亡き人へのレクイエム

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| 読んだ本 | 07:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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シンゴジラ論(藤田 直哉)

「ホイールローダーは瓦礫をどかせないし、
アウトリガーを展開するには、あんなに寄せではダメです。」
などという現場からの「シンゴジラ」への愛あるダメ出し。

「1番作っちゃいけない作品だった」という
辛辣な批判に対する集中放火の凄まじさ。
「ネトウヨ思想にはパンチを食らわしている」、
と言うシールズからの意見。
さまざまな意見を分析する新しいゴジラ概論。

ゴジラナショナリズム、ニュータイプの日本ロマン派
という見方がとても面白いと思えた。

北野武の『みんなやってるか!』が
その源流だという
おまけ論文は少し疑問だったけど。

シンゴジラ論

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| 読んだ本 | 07:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ウルトラシリーズ・サブキャラ大事典(市川森一ほか)

市川さんをはじめ、制作者たちが語る
ウルトラシリーズの裏話。
『ウルトラセブン』はベトナム反戦運動への反動で作られたため、
ミリタリー路線から、SF、ホラー、メルヘン…
何でも盛り込んで作っていた。

制作側のせめぎ合い。
特撮シーンを増やしたいTBSと、本編を増やしたい円谷プロ。
苦労する脚本家たち。
『帰ってきたウルトラマン』で
怪獣とストーリーがちぐはぐだったのは、
デザイナーが先行して怪獣を作り、
撮影で適当に使ったから。

ヤプールの正体が何だかなぁ、だったのは
「人間の心に救うトラウマの表れ」という
市川案が没になったから。
『エース』の最終回は、
「北斗と南が結婚して子供生まれる」という
設定だったと言うことも、
大人になった怪獣ファンとしては
大変興味深い話でした。

ウルトラシリーズサブキャラ大辞典

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| 読んだ本 | 07:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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渥美清の肘突き―人生ほど素敵なショーはない(福田 陽一郎)

演出家福田陽一郎さんが描く
日本のテレビ界の、黎明期のエピソードの数々。

渥美清もクレージーキャッツも
売り出し中のお笑い芸人のような存在だった時代があった。
そして日本のミュージカルを根付かせるための
様々な事業にすすむ福田さん。

私も『ショーガール』を楽しみに見ていたので、
その舞台裏が面白かった。香具師の「タンカ売」のセリフを、
飲み会で滔滔と演じた渥美清。
その独演会のネタをもとに
『男はつらいよ』は作られた。
これ、どこかでドラマにしてほしいなぁ。

渥美清の肘付き

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僕の音楽キャリア全部話します(松任谷正隆)

ユーミンの旦那、松任谷正隆さんのエッセイ。
若いころ不思議だった謎が1つずつとけていく、
まるでミステリーを読むような快感があった。

『あの日に帰りたい』はTBSの、『家庭の秘密』という番組の
主題歌として、書き換えられた作品。
藤田敏八監督の「妹よ」の代役で急きょ映画音楽を担当したエピソード。
絶対にヒットすると言う確信を持っていた『なごり雪』のアレンジ。
『中央フリーウェイ』は先日亡くなった、
あのかまやつひろしさんへのプレゼントだった。

さらに、ユーミンとの新婚旅行についてきた、
拓郎とかまやつさん。
『恋人とこないで』のレコーディングで見せた
岡田眞澄の真剣さとダンディーさ。
『守ってあげたい』がベストテンに登場したのは、
実は正隆さんの勇み足だった。
「今でも直したいとおもう」曲が3曲はある。
『ノーサイド』や『霧雨で見えない』を歌った
麗美が事務所を去った理由。

私の青春時代を飾った曲たちの
裏エピソード。
あの時代が蘇ってくるのです。

僕の音楽キャリア全部話します

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デモクラシーは仁義である

改憲派が大手をふるう政界で
踏み潰されている立憲主義。
そして、軽くあつかわれてしまう
民主主義の大原則。

これを、
「踏み外すちゃいけねぇ『仁義』」
と読み替えてみたらどうだろう。
という著者の視点がわかりやすい。

なぜ民主主義が大切なのか、という事を、
正面切って言っても、聞いてもらえない時代。
いつもの切り口ではむつかしい。
「あなたの批判はおおよそ正しい」
という懐疑派の視点からのアプローチが大事。

戦前回帰は嫌だけど、
「アベ政治」批判に踏み切れない、
ウジウジしている人たちのための本。

「ちょっとでも、ヘイトスピーチは許せねぇと思ったら、
デモクラシーの友達です。」
うん!うん!

デモクラシーは仁義である

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文楽・ぶんがく (阿久 悠)

「音」楽に対する「文」楽を提唱する。
昭和を代表する作詞家のエッセイ集。

「壮大な嘘を、色鮮やかに描いてみせる」
そんな街、東京。
「銀座とカルピスを、かけ合わせると初恋になる」
という、喫茶店。
名曲たちを生み出した、
作詞家ならではの視点がまぶしい。

「そろそろ作詞家も『学校=卒業』と言う分色を捨て、
人生の中での『卒業の儀式』を見つけなければならない」

「自由を欲するなら、まず(携帯)電話を手放せ」
作詞家・阿久悠さん若者へのメッセージ。

西城秀樹の『若き獅子たち』にこめられた、
太陽のイメージ。
あの時代を懐かしく思い出しました

文楽

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ハリウッド黄金期の女優たち(逢坂剛・南伸坊ほか)

ディープな洋画が好きの三谷幸喜さんをゲストに、
ハリウッドの「いにしえの女優たち」を紹介する「美人画報」。

美人の基準ですら、
時代によって相当変わっている
ということもよくわかる。

清楚と言うよりは、
主張の強そうなキャラクターぞろい。
スチールより、もっと映画のワンシーンのような
写真をみたかった気もする。

誰とでも寝ていたらしいブリジット・バルドー、
うつ病で死んだドロシー・ダンドリッジ。
さらに、名前も知らなかった女優たち。
スザンヌ・プレジェット、
ジョーン・テイラー、
アンナ・マリア・アルバゲッティ。
とっても「新鮮な」
ハリウッドの女優名鑑でした。

ハリウッド黄金期の女優たち

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